前回に引き続き、中国の海南島の南部に位置する三亜でのお話。
旅の一コマ <中国の三亜で危うく盗難被害>

タイトルにもあるように、今回は「ワキ毛」について。
でもその前に、三亜がどんなリゾート地かという事を説明しておきたい。

三亜の中心部から歩いて行けるビーチもあって結構長い砂浜が続いてるんだけど、そこは人が多いしあんまりキレイじゃない。
なので私は泳がなかった。汚いし、それよりも中国人たちを観察してる方が楽しかったから。

・例えば、自分達の結婚式での2ショット写真がプリント加工されたキャリーカートをガラガラ引いて歩いてる超ウカレポンチ気分のカップル。

・例えば、毎日毎日ビーチに来て体を焼いているのであろう、全員が黒のブーメランパンツを履いてて肌は松崎しげる以上に黒く焼けてテカテカのおっさんの集団。

・例えば、海の中でバシャバシャ波しぶきをあげながらエッチをしている若者のカップル。(もちろん砂浜からみんな見てるのに続けてる。ていうかこんな汚い海の中でやって君らバイ菌とか大丈夫なん?)

・・・どうでしょう。たった3つ例をあげただけで、なんだか濃い~ところなんだろうなとわかっていただけただろうか。
あと、宿で知り合った若者2人とご飯食べに行ったけど、その2人も着てるTシャツが面白かった。
それぞれが自分の似顔絵を大きくプリントしてあるTシャツを着ていた。
だから私は2人と一緒に向かい合ってご飯食べてるんだけど、視界に同じ顔が2セットずつあって、最初は笑いをこらえながら話すのに必死だった。

さて、そんな三亜なんだけど、中心部からバスで亜龍湾( Yalong Bay )というところまで移動すると話が変わってくる。
亜龍湾は、ヒルトン、シェラトン、マリオット、ザ・リッツ・カールトンなど外資系の高級ホテルが立ち並ぶ、中国有数のビーチリゾートなのだ。
そして、ここの海はエメラルドグリーンで透明度も高くとてもキレイ。
とても悪名高き中国の海だとは思えない。
「三亜」で画像検索して出てくるようなビーチはだいたいここの写真だろう。
私は前回にも出てきたアルゼンチン女性のフォリアと中国人の若者数人とでやってきて、ここで泳いだ。
もちろん我々はマリオットホテルなどに泊まってる訳がないが、ビーチで泳ぐぶんには特に何も言われなかったので、宿泊客以外でも泳いでいいようだった。ちゃんとロッカーもあった。
一緒に行った中国人の若者は勝手にビーチチェアに寝っ転がっていてホテルの係員に注意されていたが。

それでもビックリしたのは、泳いでいたら明らかに人糞と思われるウンコが波間に浮いていたこと。慌てて逃げた。
そうなんだよなー、中心部に近いビーチで波打ち際まで近づいた時になんかウンコらしきモノが浮いてんのが見えたから、もしかしてコイツラ海の中でウンコしてんのか!?とは危惧してたんだよな~。
ちなみにフォリアは泳ぎが得意らしく、豪快にバタフライを泳いでいた。アンタそんなんやってたら口の中にウンコ入っちゃうよ。

・・・とまぁ、三亜がどんな感じかわかってもらったところで本題のワキ毛の話。

もう気づいてるかもだけど、結論から言って、「中国人女性の一部はワキ毛を処理しない」のである。

中国人女性の全員ではもちろんない。一部の人だ。
おそらく都市部ではワキ毛を処理している割合は多いのではないかと思う。情報の伝達速度から言って。中国の映画でワキ毛を生やしてる女優なんて見た事無いし。
けれど、13億人以上の世界一巨大な人口と広大な国土を抱える中国。価値観や情報の速度は場所によってまるで異なる。
単純に人口の半分が女性だとして、6億人以上は女性であり、都市部以外に住む女性だけで日本の人口以上に多いだろう。

また、情報の伝達は中国政府により厳戒なまでに制限されている。特に欧米諸国から入ってくる情報には中国政府にとって都合が悪い場合が多く、一般市民までダイレクトに届くケースは多くないだろう。

つまり、未だ一部の女性には「ワキ毛を処理する」という「概念」及び「情報」そのものが届いてないのだ。

初めて見た時は衝撃的だった。
私の目の前にいたノースリーブのワンピースを着た可愛くて若い女の子が、一回も処理されたことのないようなワキ毛を露わにしながら両手で髪の毛を結んでいるではないか!
「え?ちょっ!ウソでしょ!?」と驚いたが、周りの誰一人として気にしてる人はいない。ていうか良く見たら他の女の子もワキ毛が見えてる!

彼女らにとってはなんら恥ずかしく感じることも無いのだ。だってワキ毛を処理する概念が無いのだから。
言ってみれば眉毛と同じで、みんな生えてて当たり前のものなのだから。

私はそれを目の当たりにして、何やら感じた事の無いドキドキワクワク感を感じてしまった。
本来なら恥ずかしくて誰にも見せないような秘められた部分をこっそり本人に気づかれないように見ているような背徳感・・・。
これ、もし本人に「他の国では女性はワキ毛を処理してるんだよ。人に見られたらとっても恥ずかしいものなんだよ」と耳元で教えてあげたらどんな反応するんだろうという下卑た想像・・・。

そんな風にワキ毛を見て興奮するなんて、もしかしたら私は変態なのかもしれない。

いやいや でも、考えてみて欲しい。
ここ日本で、一度も処理されたことの無い若い女の子のワキ毛を、目の当たりにする機会があるだろうか。しかも、これが最も重要なのだが、本人がワキ毛を処理すると知らない女の子のワキ毛を!

いや、無い!

この世に絶対は無いだろうが、限りなく絶対に、無い!

通常有り得ない見れないものを見れる経験とは、対象が何であれ、その経験自体が貴重で価値を持つのだ!!

今まで、ナチュラル志向の欧米人女性がワキ毛を剃らずにいるのを見ることは旅先で時々あった。
でもそれとは根本的に違う。
彼女たちはワキ毛を処理するという概念をわかっている上で「敢えて」やっていないだけだ。
あれは単にナチュラル志向であることの彼女たちなりの意思表示と言えるだろう。
ヌーディストビーチでおっぱいを見ても面白くない感覚に似ている。

中国人女性の場合、例えるならヘビにかどわかされて禁断の果実を食べて全裸である事を恥ずかしいと思う概念を知る前のアダムとイブのような、無防備でイノセントなワキ毛なのだ!

きっと時間が経てば中国でも女性がワキ毛を処理する情報が広がり、処理する女性の割合が増えていくだろう。
そうなる前に見ておいて良かった。
世界遺産の遺跡を観光することに勝る貴重な経験だった。

・・・・・・一体俺はいい歳して何を熱く語っているんだろうか・・・。


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2件のコメント

    1. →匿名さん コメントありがとうございます。いやーそんな褒められるなんて恐縮です(褒められてないかもですが)。

ぐるじあ へ返信する コメントをキャンセル

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