旅の一コマ <フィリピンで騙そうとしてきた姉妹>

海外を旅してる時の盗難などの被害として時々耳にする話で代表的なのは、「睡眠薬強盗」や「カード賭博強盗」などである。

睡眠薬強盗は、旅行者に近づき仲良くなってから睡眠薬が入った飲み物を飲ませ、眠らせてから貴重品や荷物を奪うというもの。
カード賭博強盗は、いいカモがいるから一緒に金を稼ごうなどとうまい言い方をしてポーカーやブラックジャックに誘い、最初は旅行者に勝たせてからレートを上げて最終的には大負けさせて身ぐるみはがすというもの。

長い間ガイドブックや旅ブログなんかで注意喚起されてても、被害者は完全に0にはならない。
つい自分だけは大丈夫と思ってしまうのもあるだろう。
でも大きな理由の一つは、実際に海外で仲良くなった人がいたら、せっかく仲良くなった機会を逃したくなくなるからだと思う。相手のことを信じてしまうのだ。
現地の人に、肩組まれて「お前のような日本人大好きだ!今夜はウチに泊まりに来い!一緒に飲もう!」って満面の笑顔で誘われたら、「いや、まだあなたを信用してないからムリ」なんて言えると思う?

今回は私がフィリピンで遭遇した姉妹についてのお話。

2010年4月。私はフィリピンの首都マニラがあるルソン島にいた。
その時私はマレーシアで負った全身火傷に近い日焼けで、皮膚はブクブクだし皮下組織はピリピリしてるし体温調節がうまくできないしで体調最悪だった。
でもフィリピンにはノービザで入国していたので、滞在期間は21日間しかない。ずっと寝てばかりではいられない。
フィリピンはバカでかいショッピングモールが結構あるので、痛みに耐えながらロビンソンやSMモールなどに足を運んでいた。

中でも屈指の大きさを誇るSMモール・オブ・アジアに行った時のこと。
噂どおりバカでかいモールでいい加減歩くのに疲れた私は、ちょっと足を休めようと、広いロビーの真ん中に置かれた大きな石で作られたベンチに腰掛けた。
すると隣に座っていたフィリピン人女性が「そのパンツいいわね」と声をかけてきた。
私はその時少し柄のついたタイパンツをはいていたのだが、それをほめてくれたのだ。
女性は30代前半ぐらいの見た目で、その隣にはもう一人同じぐらいの年齢の女性がいた。
話を聞くと二人は姉妹らしい。私達はしばらく雑談していた。
ちなみにフィリピンにはタガログ語という独自の言語があるが、だいたいみんなペラペラに英語を話す。

なぜか二人はちょっと場所を変えようと言うので、ロビーから出てトイレの前を通り過ぎ、連絡通路みたいなところまで移動した。

女性は言う。「私達にはもう一人妹がいて、妹はいま日本で看護の勉強をしているのよ」
私は言う。「へーそりゃすごいね」
「先日、その妹から手紙が届いたんだけど、手紙が日本語で書かれてたのよ」「ね、そうなのよ。でも私達日本語読めないじゃない?」
「うん、そうだろうね」
「だからこれから私達の家に来て手紙を英語に翻訳してくれない?」
「・・・ノー」
「どうして?他に日本人の知り合いいないの。お願い、プリーズ!」
「(すごい笑顔で)ノー」

何度頼まれても何度も首を振って断ると、二人はオーケーと言ってサッと女子トイレの中に消えた。

私達の家に来てくれと言われた瞬間、キターーと思った。
「睡眠薬」か「カード賭博」かどちらかはわからないけど、これホイホイついていったら間違いなく身ぐるみはがされるパターンだと気づいたのだ。
だって、百歩譲って妹が日本で看護の勉強してることは真実だとしても、母国にいる姉妹に日本語だけで手紙書いてくるなんてありえるぅー?
そんなの書いたって読める訳ないじゃん。どう考えてもウソだもの。
千歩譲ってもし全部真実だったとしても、何て書いてあるのかは手紙送ってきた妹に聞きゃあいいだろ!

会話する場所を変えたのも、断られたら二人して女子トイレに逃げ込むように消えたってのも怪しい。
いやぁ良かった、身ぐるみはがされなくて。

でも今回は手口が稚拙で見破りやすかったから助かったけど、もっと巧妙にやられたら見破る自信がない。
アナタは私の理想の人だわなんてホテルに誘われたら断られるかどうか自信が無い・・・。

まぁフィリピンだけじゃなく、どの国にいても起こる可能性はあるし、決してフィリピンが治安の悪い国という印象を与えようとしてるわけではない。
他にも、色んなパターンの強盗の手口があるので、皆さんも海外を旅する時にはくれぐれも被害に遭わないように注意してください。

最後に、過去記事で書いたフィリピンの場所を再度ご紹介。フィリピンにはこんなすごい景色が見られる場所があるのです。

2000年以上続く棚田を求めてフィリピンのバナウエとバタドへ①
2000年以上続く棚田を求めてフィリピンのバナウエとバタドへ②
フィリピン
バタド
棚田

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投稿者:

ぐるじあ

日本人。10年ぐらい日本国内や海外を時々旅して時々働いて過ごしてきて、最近になって恥を忍んでそれらをネットで公開しています。信念は特にないです。

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