あなたは、「中国のビーチ」と聞いてどんなイメージが浮かぶだろうか。
中国の海は色が濁っていて何かたくさんゴミが浮いていて汚い・・・そんなイメージが浮かぶのではないだろうか。
まぁ・・・間違いではないでしょう。確かに環境汚染などによりお世辞にもキレイとは言えない海の写真がネットで取り上げられたりしている。
でも。
中国は広い。
そういう所もあるだろうけど、一度「三亜」で画像検索してみてほしい。中国とは思えないビックリする程キレイなビーチの写真を目にするはずだ。

香港やマカオよりももっと南に、海南島という島がある。
ここは日本でいう沖縄みたいなところで、中国各地からビーチリゾートを求めて人が訪れる。
簡単に場所を確認してみよう。

画面中央下の島が海南島。

海南島の最南端にある三亜という都市がそれで、Wikiによると、なんとハワイとほぼ同緯度だという。
今回と次回ではここ三亜での私の体験談をお話ししたいと思う。
今回は三亜で危うく盗難被害にあいそうだった話。そして次回は中国人女性のワキ毛についての話。
あ、三亜の観光スポットがどこでおススメの見所があれでなんて情報は一切ありません。そういう話は俺じゃない誰かがやればいいという事で。

2013年。私は中国をバックパッカー旅していて、中国のビーチリゾートはどんなものかと興味があり、三亜へ向かった。
夜行バスとフェリーを乗り継ぎ海南島へ渡り、ローカルバスで三亜市へと移動した。
中国にはYHAというユースホステルネットワークが整っていて、ネットでも簡単に場所や空室状況が確認できるのでとても便利。
三亜のYHAについてチェックインした。他の都市に比べるとやはり価格が高い。
けど、朝食付きだし、ダーツやビリヤードはできるし、さらにドラムセットやテレビゲーム用の部屋まであった。
宿泊客は中国人の若者たちが多く泊まっていた。
例えば日本で大学生が「あー沖縄行ってみたーい」って感覚に似ているのだろう。

ある朝、朝食を食べていると、中国人にまじって外国人女性が一人いて、驚くことに中国語で中国人達と会話していた。
その流れで隣に座っていた私にも中国語で話しかけてきた。
私は中国語で「我不是中国人。我是日本人。(俺中国人じゃないよ。日本人だよ。)」と答えた。(中国語が話せない私でも一ヶ月以上中国を旅していればこれぐらいは言える。)
そしたら外国人女性は「Oh, sorry.」と言って会話を英語に切り替えた。
彼女はフォリアという名前で、アルゼンチン出身。語学留学で中国語を学んだらしく、スペイン語、英語、中国語を操る好奇心旺盛な女性だった。

その時宿泊客で外国人は私とフォリアだけで、他の中国人の若者たちはまともに英語で会話できるような人はほとんどいなかった。
自然と英語で会話する私達に興味が集まる。
フォリアはポイを趣味でやっていて、今夜ビーチでポイを練習するという。私はその頃ジャンベを持って旅していたので、じゃあセッションをしようという事になった。
フォリアがそれを中国語で通訳したら、まわりの若者たちも見に行く見に行くと盛り上がってしまった。
ポイとは、もともとはニュージーランドのマオリ族が儀式などで使っていたものだったが現在ではジャグリングの一種として定着したものだ。
1mぐらいのヒモの先にテニスボール大の球がついていて、それをそれぞれ1本ずつ手に持ち、手首を使って回す。
上手い人がやるとまるでダンスをしているようにも見える。
ジャンベとはアフリカの民族楽器で太鼓の一種。重いのでバックパッカー旅で持ち歩くのはとても大変だという事も記しておこう。

夜。
我々は十数人のグループとなって宿からビーチまでを歩いた。
三亜の一番身近なビーチは市街地から徒歩でいける距離にあるのだ。
私はジャンベの他にも色々な民族楽器やジャグリング用品を持っていたので、それらが入ったカバンを砂の上に置き、ジャンベを叩く用意をした。

フォリアがポイに火を着けてポイを回す。
私はフォリアの動きに合わせジャンベを叩く。
周りには見物に来た中国人たちが立って見ている。
暗くてよく見えないが後ろからは波の音が聞こえてくる。
ポイに着けられた炎がボボボボと音をたてながら暗闇の中で弧を描く。

10分ぐらいはやっただろうか。フォリアと私が軽くお辞儀をすると、わぁっと歓声と拍手があがった。
調子に乗った私は、他の民族楽器も披露してやろうとカバンを拾い上げようとした。
あれ?どこに置いたっけ?
この辺だけ?あれ?こっち?

・・・無い。
・・・無い!

あの中には私の大切な暇つぶしグッズが詰まっているのに!パチカに口琴にジャグリング用のビーンバッグにコンタクトボールにフリスビーなどが!

慌ててフォリアや中国人の若者たちにバッグが盗まれたと伝えた。ワイワイ談笑してた雰囲気から一転、えーそれは大変とみんな手分けして探してくれた。
しばらく探していると、一人の若者が発見してくれた。どうやら近くの草むらの中に隠されるかのようにして捨てられていたそうだ。
中を確認してみると、全てそのまま残っていた。あーーーーー良かった。
どうやら、暗闇に紛れて誰かが一度は盗んだものの、中に何も金目の物が入っていなかったから何も盗らずに捨てていったようだ。
金目の物じゃなくても俺にとってはどれも大切なモノばかりだコノヤロー。
お金はポーチに入れて肩からかけていたのが幸いした。
ほんとにホッとしたし、見つけてくれた若者には心から感謝した。

ベトナムでも一人でビーチで置いておいたお金やTシャツ入りのビニール袋を盗られたんだよな。
無防備にその辺に置いておく自分が悪んだけど。
いや、人のモノを盗る奴らが一番悪いんだバカヤロー。
旅の一コマ <ベトナムで盗難被害>

そんな訳で、一度は盗難されかけたけど、幸運にも手元に戻ってきたというお話でした。
次回は、中国人女性のワキ毛についてです。お楽しみに。


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