前回に引き続き、日本三大渓の一つ、岩手県の猊鼻渓について。

舟下りは最初、砂鉄川を逆流するように遡る方向に進んでいく。
船頭さんが軽妙なトークに笑いを誘いながらゆっくりと。
帰りも手漕ぎのままなので、途中で他の舟と何回もすれ違う。


ビルで言ったら一体何階建てになるんだろうか・・・?
見上げる程高い岩の壁のすき間から舟が続々下ってくる。
それにしてもすごい自然。


途中には色々と見所がある。
たとえばこちら。

壁が何かに見える。
なんとなく人間の横顔っぽい。
眉間があって目があって鼻があって口があって顎があって。
ちょうど写真の右上には「少婦岩」と書かれた名札が置かれているのが見える。

お次はこちら。

岩壁が大きくえぐられていて、置かれている札を見る限り、これは毘沙門岩と呼ばれているようだ。

真正面から見てみる。

漢字の「山」という形に岩がえぐられたような感じになっていて、右側にはお地蔵さんが祀られている。
ロウソクも灯されていて、なぜか賽銭箱(?)まで。
舟はここに寄ってくれなかったけど、誰がお賽銭を入れるんだろう?

見所とは、何も奇岩や紅葉などだけではない。
その時、たまたま偶然の景色などだって見所の一つ。
岩壁の間から差し込む陽の光が壁にあたり、それが深緑色した川面に映り、さらにそよそよと落ち葉が川面を滑っていく。
穏やかな渓流だからこその瞬間の風景。


猊鼻渓は全体的に水深が股下ぐらいの深さしかないため、こういった浅瀬もある。


舟は奥まで辿り着くと一度浅瀬につけられる。
乗客はここで降りてしばし散策できる。
この橋がまたいい雰囲気じゃあないですか。


それにしても、ほんとキレイだったなぁ。猊鼻渓。
個人的に岩とか水面に映る景色とかが好きだからか余計に。


帰ってきた。
ちょうどこれから出発する舟が川面に映る紅葉の上を横切りながら進んでいく。


青い空。迫りくる断崖絶壁。渓流。舟下り。船頭さんの唄。塩焼きの鮎の匂い。猊鼻渓。


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