本日は、プリーを離れコナーラクにあるスーリヤ寺院のご紹介を。

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小さな漁村プリーと太陽の神殿コナーラクのスーリヤ寺院②

スーリヤ寺院は1984年にユネスコの世界遺産に登録された。
って紹介しておきながらなんだけど、行き方はよくわかりませんすいません。

理由は、当時私が宿泊していたプリーのサンタナゲストハウスの行事で日帰り小旅行で訪れたから。
希望者全員ミニバンでコナーラクへ移動し、スーリヤ寺院を観光して砂浜でバーベキューという小旅行が。

なのでわからない。
この時の参加者は20人ぐらいいた。
たぶんほとんどの奴らが散歩にも行かずに日がな一日宿の中でグダグダしてるもんだから時々こうやって小旅行が催されたのだろう。

ま、養護施設のリハビリみたいなもんだ。
サンタナゲストハウスとしても参加費取れるので宿代にプラスできるし。

ちなみにせっかくどっかの砂浜でバーベキューをするというのに、20人ぐらいいてはしゃぐ奴はいなかったのが印象的だった。
ゲストハウスの内で普段話さない人同士はそのまま話さず仕舞いで、普段話す相手とだけ。

欧米人だらけのゲストハウスの中に日本人が数人だけだったらもっと連帯感が生まれて積極的に会話したりするんだろうけど、日本人しかいない宿ならそこは日本と同じで、きっかけがないとなかなか気軽に会話しないという、どうだいこの日本人気質は。

さて、それはともかく、スーリヤ寺院に関して話を進めよう。

まずスーリヤとはインド神話に伝わる太陽神であり、金髪に3つの目と4本の腕を持つ姿をしている。

この右端にいるのが太陽神スーリヤ。
残念ながら腕がパキッと折れてしまっている。

敷地内にはこんな大きな石像もある。
けどこれまた残念ながら損壊が激しい。
特に右側のゾウ(のような動物)なんて、上半分と下半分は元々違う石像だったように見えてしかたがない。


同じく敷地内にあるちょっとした建物の残骸。
これも上半分がもう損壊していて、これ以上の損壊を防ぐためになのだろう、コンクリで上を固められている。

ちなみに、建物の日影に警備員たちが数人立っているけど、彼らは影が移動していくと共に場所を移動し、日影で談笑しているだけだった。


メインの建物に続く門。
こんな迫力ある彫刻でお出迎え。
インド人で隠れてるけど、この獅子のような動物の下にはゾウが潰されているような体勢でいる。


メインの建物。
土台だけでも人間の2.5倍~3倍はある高さで、上にさらに大きな本堂があるので、どうだろう、8~9階建てのビルぐらいあるんじゃないだろうか。

スーリヤ寺院が世界遺産に登録される程の価値を認められたのは、そのレリーフにある。

そのレリーフをアップするとこんな感じ。
人物や動物のレリーフもさることながら、柱部分の細かい装飾にもご注目。


エロティックな彫刻で有名なカジュラホのように、男女が絡み合う様子が描かれていてオトナな遺跡。
あらまーしっかりゴールドのボールまで丁寧に彫られているではありませんか。

特筆すべきはこの車輪モチーフ。
インドの古代文学である『ヴェーダ』には、太陽神スーリヤは7頭の馬に曳かれる馬車に乗っていたという記述があるのでおそらくはその馬車に乗るスーリヤの象徴としてこの車輪モチーフが使われているのだと思われる。

この車輪は高さ3メートルにも及び、数は24個あるという。

車輪のアップ。
よーく見ると、かなり細かい。よくできている。


そして、横から見るとかなり立体的であることがよくわかる。
色んな遺跡見てるといっつも思うけど、昔の職人の技術ってほんとすごいよなぁ。


車輪以外のレリーフだってかなり素晴らしい。
まるでナポレオンのように馬を駆る様子、女性二人とまぐわう様子、柱の装飾など、保存状態よく残っている。


最後に、こんなあられもないレリーフを。


という訳で、小さな漁村プリーにあるサンタナゲストハウスとコナーラクのスーリヤ寺院についてご紹介しました。

当時私はサンタナゲストハウスをチェックアウトするタイミングに困った記憶がある。
仲良くなったバックパッカーが去っていき、ちょっとつまんなくなってそろそろかなと思っているとまた新たにチェックインしてきて知り合った旅人と仲良くなってまたタイミングを逃して・・・。
そうして結局毎日ずるずる過ぎていく。
そんな宿だった。
非常に楽しい時間だった。

<2020年追記>
現在のサンタナはこんな感じになってます。
プリーのサンタナゲストハウスが変わってた!


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