イスラム文化圏の国を旅していると、街がどにあるモスクから定期的にお祈りがスピーカーから流れてくる声(アザーン)が聞こえてきます。礼拝に来るたくさんのイスラム教徒の人々も目にします。
大小様々なモスクが街かどにあり、常にたくさんのイスラム教徒が礼拝にきているし、一日に何回もお祈りをしています。
本当にイスラム教徒の人々の信仰心の深さには驚かされます。
ヒヴァでちょっと変わったイスラム建築を見てみよう①
ヒヴァでちょっと変わったイスラム建築を見てみよう③
ヒヴァでちょっと変わったイスラム建築を見てみよう④

その信仰の場であるモスクですが、モスクは玉ねぎのような形がまず特徴的で、細かいタイルで表面に模様が施されているものが多いです。
このタイルで作られた模様が実にキレイでよくできています。かなり芸術的。
ここウズベキスタンでも首都タシュケントの他にサマルカンドやブハラといった観光地があり、どれも見所があります。
それらもその内記事を書きたいと思っていますが、本日はヒヴァという街にあるイチャン・カラという城壁とその中の街についてご紹介したいと思います。

前回の記事では城壁の中を少しだけ散策してみました。
今回はこのイチャン・カラという城壁の中でもイスラム建築物の中でもユニークな建物である、カリタ・ミノルという建物にスポットを当ててみます。
とても印象的で、私のお気に入りです。

こちらがカリタ・ミノルさん。

高さは28ⅿ。当初はもっと高く109ⅿになる予定だったそうですが、残念ながら建設は中断されてしまいました。
それでも、じゅーーぶん高いですけどね。足元に成人男性が座っているのが見えますが、まるで豆粒。
しかもこれ、中に入れる作りになっています。左側の建物と通路がのびているのが確認できますし、塔の上のあたりに小さく窓らしき隙間が見てとれます。(観光客は入れないと思います。)
おそらくはミナレット(塔)のようなものとして建設されていたのではないでしょうか。
ですが途中で建設が中断してしまい、このような発電所みたいな中途半端な形で終わってしまったと。
その分よくありがちな形でなくてユニークな形になったと。
で、私としてはそのユニークさがお気に入りと。

もし自分がドラクエの登場人物だったら、城に入る前はこんな風に見える気がしません?

周りの建物はレンガ造りで土色ですがカリタ・ミノルだけブルーを中心にカラフルで非常に目立ちます。
建設が中断される事なく、最後まで109ⅿまで予定通り完成していたとしたら、さぞ素晴らしい建築物になったことでしょう。
この形は好きですが、それはそれで見たいところです。

ちょっと寄ってみました。
カリタ・ミノルもさることながら、奥の建物のこのタイルの模様の、この凄まじい細かさ。
寺院の木造建築の技術、教会のステンドグラスの技術、モスクのタイル模様の技術。
どれも信仰心が源泉の技術には、素晴らしいものがあります。

足元から見上げてみました。
1853年に建設が中断されたそうです。既に160年以上経っています。
下の辺のタイルが少しずつ剝がれてきてしまっているのがわかります。

タイルのアップ。
タイルはデザインの設計通りに一つずつ一つずつ積み重ねられたのでしょう。
色は単調ではなく、ところどころ微妙に色合いが違っているのがまたいい感じ。

上の方にいくと、少しタイルのデザインが変わります。
コーランの一節でしょうか?

次回はカリタ・ミノルの表情を色んな角度、色んな時間から見てみたいと思います。
いい加減クドイと思われようともやります。だって好きだもの。


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