前回までのあらすじ。
いわゆる貧乏バックパッカーである私が、というかただの貧乏性の無職が、ベトナムのハノイに滞在してる時に宿でハロン湾の存在を知り、珍しくツアーに参加することになった。
その風景は確かに素晴らしく、海にたくさんの岩山がそびえたつ中を船はクルーズしていき、鍾乳洞見たりして楽しんでいた。さらに船のデッキから海に飛び込んだり。
そして晩ごはんを食べた後にあった出来事とは・・・?
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾①
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾②
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾③
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾④

一日目の晩ごはんは船の中で食べました。
その時にちょっとヤンチャそうな欧米人男性(海パン1枚はいてるだけで、常に上半身裸で過ごしてる)がメインディッシュのおかわりを注文して、ベトナム人の係員が「もうない」と答えると「いや、もう一度よーくキッチンを確認してきてくれ」って強引な態度。私はちょっとイヤな気分に。
そして食後に船の船員側はカラオケでもどうですかと提案したんだけど、今度はニューヨークから来たという女性がカラオケの話などお構いなしに、「面白いゲームをしよう」と仕切りだした。
20人ぐらいの乗客全員でやる流れだったので自分もよくわからないまま加わることになった。このゲームがまたとんでもないのだったのです・・・。
どんなゲームかというと、必要なのはトランプとビールだけ。しかも大量のビール。
トランプをテーブルの上に丸く並べ、誰かひとりが一枚引いて何が出たかみんなに見せる。札の数によって誰がビールを飲むかが決まっていて、対象者はビールを飲む。飲み終わったら次の人がカードをひく。それを順番に繰り返す。それだけ。
例えば英語で「Chicks(チックス)」は「女の子」を表す単語なんだけど、それと6のシックスをかけあわせて誰かが6を出したら女性は全員手元のビールを飲まなきゃいけない。6が出たら「Oh~, six for chicks!」とか言ってたかな。
あとは男が全員飲むカードとか、全員が順番に飲み始めていって前の人が飲み終わるまで自分も終われないとか、日本で言う古今東西ゲームして負けた人が飲むとか、言葉遊びして負けた人が飲むとか色々なパターンがあった。
ツアーに参加してたのは欧米人が多く、少し英語圏ではない国から来た人達もいたけど、自分以外全員がほぼネイティブばかり。そんな中でなんとか拙い英語で古今東西や言葉遊びについていくのがしんどかった。
ゲームの性格上全員が浴びるようにビールを飲まなきゃいけないようになっているので全員バカみたいに飲んでました。
ぼんやり覚えてるのは、自分達が輪になって盛り上がってる向こうでベトナム人の係員たち数人がイスに座って無表情で我々を眺めていたこと。
船の中で注文するビールはハノイの商店で買うより当然観光地価格になっていて高い。たぶんベトナム人の感覚で言ったら船のビール1本の値段は気軽に買える金額ではない。
けど乗客たちは何も気にせずゲラゲラ笑いながら飲んで空き瓶をそこら中に置いていく。そしてまたビールを何本も追加で注文していく。ベトナム人の係員達はどんな心境でそれを眺めていたのだろう。
いつこのゲームが終わるのかと出口が見えないまま飲まされ続けましたが、最終的に係員が「ビールはもう無い!」とうんざりするように言ってきてゲームは終わった。やっと終わった・・・。
んでまずはお会計。ディナー代はツアー料金に含まれてたけど、ビール代はもちろん別会計で、いくらだったか正確には覚えてないけどビール代だけで25US$ぐらいだったかなぁ?マジかよ勘弁してくれよと思いながら払った記憶だけはあるんだけど・・・。
テンションが上がりっぱなしの欧米人達はまだ止まらず、「今から海にダイブしようぜ!イエー!」と騒ぎ始めた。
いくら船が停泊しているのが岩山の狭間で波がほぼ無いとは言え、船外はもちろん明かりは無く闇夜が広がっているだけ。月明りでぼんやり見えるぐらい。しかも全員酔っぱらってる。なのに海に飛び込む!?バカなのかこいつらは・・・。
係員だってもちろん危険だのダメだのと必死に制止しようとしたけど、酔っぱらった強引な欧米人達を止められず、数人が飛び込むことに。
飛び込んだのは男性2人と女性1人だったんだけど、全員真っ裸で飛び込んだ。女性もスッポンポンで。
全員溺れることなく無事に船に帰ってきたから良かったけど、溺死などの事故が起こっても全然おかしくなかったし、ベトナム人係員も「こんなの初めてだ!」と怒っていた。
コイツらほんとにやりたい放題だった。コイツらね↓。そりゃあ人生楽しいでしょうよ。

二日目の行程は、大きめの島へ行き、展望台を観光。
他の船からも続々と観光客が来るので、こんな辺鄙な島の展望台までの道に行列が・・・。

展望台からの眺め。こうしてみると、ハロン湾の岩山の形と同じ。前々回での記事でご紹介したように、中国の桂林から続くカルスト台地の流れの一部です。

ハロン湾に浮かぶたくさんの島々のほとんどは無人島ですが、この島には住民がいるようです。
こうしてツアーで来る観光客からが落とすお金が頼りなんでしょうかね、やっぱり。

展望台は細い鉄が組まれてるだけでスッカスカに下が見えるので、高所恐怖症の人にはちょっと辛いかも。
ていうか汚い足を見せてすいません。

驚くことに、ポリタンクの浮力を利用して家が海に浮かんでいました。
島には住んでなくてもこうして海に住む人々もいます。
にしても、そうまでしてこの辺に住む必要ある?

あと、クルーズ二日目はモンキーアイランドという砂浜がある島にも小一時間滞在しました。
ハロン湾は基本的に岩山の島ばかりなので、砂浜があるというのはかなりレアなのです。
おそらく日帰りや1泊のクルーズツアーではこの島まで来れないのではないかと。

私も泳ぎましたが、ほんとうにちゃんとした砂浜でした。海キレイだったし。
他の船の乗客はカヌーをしてる人達もいますね。オプションでできるかもしれません。
私と同じ船でノルウェーから来てたカップルは、こういうビーチ自体が珍しいのか、かなり興奮していて、モンキーアイランドを離れる時はとても名残惜しそうでした。

2日目の夜はどっかの島のホテルで宿泊でした。
さて、そろそろ2泊3日のクルーズも終盤です。港に向け船は戻り始めました。
ちなみにこれはハロン湾で有名な岩です。

これはたぶん別に有名じゃないけど、海賊がもしいたらここに裏切り者とかを落として串刺しにしそうだなとか私が思った岩です。
気分はまだ少しパイレーツオブカリビアン気味だったので。

あらためてスゴイ風景。
そしてベトナムもうまいこと観光に利用してやがるぜ。かなりの金額が毎日ハロン湾でベトナムに落ちていることでしょう。
まぁ実際すごい良かったし。普段貧乏旅行ばっかりしてるけど、たまにはこうしてツアー参加してみるのもいいものだ。さすがにここへ自力では来れないもの。

というわけで、長々とすいません。5回にわたりご紹介しましたが、ベトナムのハロン湾をクルーズするツアーに参加した時の話はこれで終わりです。
私のおすすめは、中国の桂林周辺(できれば阳朔)もハロン湾の前か後に訪れてその岩山の形の相似性を目の当たりにして自然の凄さを体感すること。
機会があればぜひ!



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山水画のような景色を求めて 中国の阳朔へ①
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山水画のような景色を求めて 中国の阳朔へ⑤
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