かつてはナシ族の王都だった、中国は雲南省にある麗江古城。
ユネスコ世界遺産に登録され観光地化された結果、正直言って今ではただのレストランと土産物屋ばかりの観光地になってしまった感はあります。
あります・・・が、それはまぁ仕方ない。今の麗江を見るしかない。
立体迷路みたいな街 中国の麗江①

YHA、中国のユースホステル協会に加盟しているユースホステルが麗江にもいくつかあります。
けれど、YHAには加盟できてないけど同じぐらいの質と宿代の宿もいくつかありますので自分の足で探して回るとよいでしょう。
どの街についても同じことが言えますが、もし数日から一週間程同じ街に滞在するのであれば、情報が少ないうちはネットやチラシなどを頼りにチェックインしその日中に街を歩き回り良さそうな宿があれば部屋を見せてもらうのがいいです。
別に部屋を見せてくれと言って必ず泊まらなきゃいけない訳がありません。「へー、いま別の宿に泊まってるんだけどもしかしたら移ってくるしれないのでよろしくね」ぐらいの軽い感じで立ち去ればいいし、気に入ったならその場で明日の予約をすればいい。
最初にチェックインした宿が居心地がバッチリ最高なら他に探す必要がありませんが、いまいちそうなら早目に移った方がストレス少なく済みます。
私は麗江で結局3件ぐらい移動して、メインの通りから外れた人通りの少ない場所にあるいい感じの宿に落ち着きました。

ここはどこだったかもう忘れてしまいましたが、メインの通り近くだったと思います。
麗江の立体迷路みたいな路地は、城壁で囲われてるわけではないし、入場料がかかるわけでもありません。毎日毎日適当に散歩して気になる店があればのぞいて過ごしていればいいのです。

このように、お土産屋や旅行会社などが軒をつらねています。
近くにロープウェイがあるらしかったのですが、私はもちろん行きませんでした。

街中に張り巡らされた水路の一つ。
柳がいい感じだし、建物の窓や欄干の彫り具合もさすが中国といったところ。




日が暮れてきました。
麗江が小憎たらしいのは、こうやって建物の屋根から下の壁をライトアップしやがるのです。これが少し独特な印象を与える。
でもライトアップだけではないのです。もっと特徴的なのが・・・。

赤い提灯です。軒先に吊られている赤い提灯に火が灯されて行きます。
まるで「千と千尋の神隠し」でお父さんとお母さんが勝手に料理を食べ始めてしまいそうな・・・。

中国人の食欲ってのは本当にスゴイです。いや、食欲というか食に対する情熱というか。
そこら中にこういう屋台的な店からレストランからあって、夜でも人でにぎわっています。
食事処ですが、観光客向けの店はそれなりの値段がしますけど頑張って歩いて探し回れば地元の人向けの安い食堂が見つかります。

もう、これでもかと提灯が明かりを放っています。
ちょっとした土産物屋でこんなんです。華やかな通りにあるお高めのレストランなどはもっと煌びやか。

ほらね。
もう連なりまくってるもの。提灯が。

こんなのを見てると一つ教訓話が思い出されます。
あれは確か手塚治虫の「ブッダ」の中に出てきた例え話だったと記憶していますが、中国の地方でつつましい生活に嫌気がして大都市に出てきた来た若者がレストランの売り上げをあげる為に他店よりも提灯を多くつけて派手にしていってエスカレートした結果、風で提灯の火が燃え移って大火事になり店を失うなんていう話。
実際はもうちょっと他の要素もその例え話の中に出ては来ますが大筋ではそんな感じ。
その例え話が現実味を帯びてしまうほど、過剰な提灯ですなぁこれは。

・・・ともかく、こうしてまた、麗江は一日を終えていきます。
私は、月と赤い提灯に導かれ、一人宿へと足を進めるのでした。




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