いまさら言及するまでもなく、日本で一番高い山、富士山。
今回は私が富士山に登った時に見たいくつかの景色についての記事です。

タイトルにあるように、奇跡と言うのは若干誇大広告に過ぎるような気もしますが、誰でもいつでも見れるものでは無い現象に日本一高い場所でたまたま運よく遭遇したからには、私としてはここはやはり奇跡と表現したいわけです。

まずは富士登山をする上での情報を少し。
富士登山はどう登山するかで全然予定の立て方が変わってきます。

日帰りで登るのか、山小屋に泊まるのか、夜から登って御来光を見るのか。
特に山小屋で宿泊するつもりなら、事前に予約しておいた方がよいでしょう。
他に雨風をしのげる場所がないから、山小屋側も詰めれるだけ登山客を詰めます。新幹線で言ったら乗車率200%とかそんな感じ。なので予約なしだとちょっとキツイ。
ところで、富士山の山小屋でバイトしたことある奴と話した事あるんだけど、その体験談は結構面白かった。
二ヶ月毎日働いて給料は現金で50万ぐらいもらって、それを持って山を下りる・・・とか、雷が下から鳴る・・・とか。。

オフィシャルサイトによると、登山シーズンは7月1日及び10日(ルートにより異なる)~9月10日。
登山ルートは、吉田ルート・須走ルート・御殿場ルート・富士宮ルートの4本。
4つのルートにはそれぞれ登山口の標高や、登山口から山頂までの距離や、ルート途中の山小屋の状況などが異なりますので、事前に適切な情報を集め、自分の装備や体力などを充分考慮したルート選びをしましょう。
私は別に登山の専門家ではないし、間違った情報をばらまくのは良くないので装備に関してはここでは特に触れません。
ただ、富士登山の場合、通常の山とは違って森林の中を歩くわけではなく、小粒の岩がゴロゴロしてる坂道を歩くわけだし登山道はハッキリわかるしむしろ行列ができるほど人の列が続いてるので、迷うなんてことは余程の事がない限りないのでは。
そういう意味では日本一高い山でありながら難易度は高いとは言えないと思います。
しかし、高山病にだけは充分注意しましょう。高山病になったら、もう歩いて登るなんてほぼ無理です。
高山病の主な症状は、頭痛・吐き気・めまい、など。要は単純に「歩けない」状態になります。
対処法としては、高度を下げること。これに尽きる。つまり、登山をあきらめて引き返すしかない。
無念の下山にならない為にも、無理な行程は避け、小刻みに休憩をしつつ水分をしっかり摂りつつ登りましょう。

我々は男3人パーティーで御殿場ルートを選びました。目的は御来光を見る事だったので、夜に車で五合目まで行き、22時頃に歩き始めました。
最初はテンションも上がってたし、体力が万全だったので、あっと言う間に6合目を過ぎ、気が付いたら7合目。
やっべえこりゃ頂上まですぐ着いちゃうんじゃね?頂上でめっちゃ待つことになって御来光見る前に寝ちゃうんじゃね?・・・なんて息巻いてました。ですが、すぐにみんな無言になりました。
8合目ぐらいから足取りが重たくてなかなか前に進めないわ、寒いわ息苦しいわ、眉間の奥の方がほんのりズキズキするわ、段々眠たくなって虚ろになるわ、とにかくどこでもいいから寝っ転がりたい衝動が沸々と湧き上がってくるわで、かなりしんどかった。
頭がだいぶぼんやりしててもう明確に覚えてないのですが、時々座り込んでうとうとしてたはず。
まぁ私のしんどさをつらつらと述べても仕方ないので、話を進めまして、あれこれあってそんなこんなで頂上に着いたのですよ。

明け方4時過ぎに着いて、ホッとしながら御来光を待ってました。
雨が降らなかったのは幸運だったけれど、空はどんよりと分厚い雲に覆われていて、せっかく頑張って登ってきたけど、御来光は見えないかもって感じでした。まぁでも仕方のないこと、運が無かったとあきらめるしかない。

段々と地平線が色づいてきた。でも雲がなぁ・・・。

地上から見ると、雲ってただ高いところに見えてて一重というか層になってるってことをあんまり意識しないけど、富士山の頂上から見るとこんなに雲によって高さが違うんだという事がわかる。

そして速度も。この写真は20秒露光しているので、上の雲はその間に動いていた為に輪郭がぼやけてますが、下の雲はほとんど動いておらず輪郭がはっきりしている。

すいません、めっちゃ斜めになってしまいましたが、眼下にはクジラのような形をした山中湖が雲間から見えます。

ちなみに山中湖は富士五湖の中で最も大きい湖です。


あっ、来た!御来光だ!
演出のスモークが立ち込める中現れるマイケル・ジャクソンのように、待ちに待った太陽が出てきました。
もう見れないかもと思って諦めかけてたけどよかった~。

御来光の光が立ち込める雲に拡散され、光の見え方が非常にぼんやりしている。

ぐあああ~やべえええ~!

マジかよ神々し過ぎだろ太陽・・・。

太陽が上の分厚い雲に差し掛かってきたら今度は光がオレンジからイエローに変化してきた。
こんな風に色が変化してく様子が見れるなんて・・・。

山の斜面辺りに立ち込める霧(雲?)だって太陽の色に染まっています。
こんな光景見てたらつい手を合わせてしまう。
あ、ちなみに写真に写ってるのは私の友人です。

空が青だったり黄だったり・・・。不思議な感じ。なんだこれ。

地表に目を移すと、こんな感じです。これまた不思議な感じ。
本当は森林が広がっているんだろうけど、まるで道端に生えてる苔のように見える。人間にとっては奥深い森林だって視点が違えば苔に等しいのか。
マクロがミクロでミクロがマクロで。

今度は光の色が白に変化してきた。

飛行機の中から眺めてるみたい。

ひとまず今回はここまで。
見れないかと諦めかけてた御来光を見れて、しかもいい感じで変化していく様が見れて本当に満足。
ひとまずそれを奇跡と言いたい。
次回はお鉢巡りをしていた時に遭遇した現象について書きたいと思います。




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