岐阜県に白川郷という名で知られる合掌造りの集落があります。
ここは1995年に富山県に位置する五箇山と共に、白川郷・五箇山の合掌造り集落としてユネスコの世界遺産に登録されました。
雪深い地域であるため、冬には合掌造りの屋根の上に大きく雪が降り積もり、それはまるで日本昔ばなしに出てくるおじいさんとおばあさんの家のようになる。

今回は夏の白川郷の様子をお伝えします。
私が訪れたのは9月初旬。
ギラギラと太陽が照り付け、空は高く、雲は分厚く、歩いてるだけで汗ばむ程暑く、そして私は一人だった・・・。

バイクで国道156号線をひた走り、白川郷のふもとへ着いた時はもう昼の12時。
その辺にバイクを停め、歩きだす。

周りは田んぼばかりでいい雰囲気。合掌造りの屋根が目に飛び込んできた。かなりデカい。それに・・・、何階建てだ?

一軒の家に近づいてみた。
「孫右衛門」と大きく書かれた看板(表札?)が面白い。
郵便受けもある。ここは別に集落の展示場ではない。実際にいまも生活している人々がいる。
毎日毎日次から次へと観光客が自分の家を見に来て周りをうろうろしてるってのは誇らしいんだろうか。それともあまりいい気分ではないんだろうか。

なんとも重厚感のある合掌造りの屋根だろう。
苔すら生えている。
夏の空の青が眩しい。

高台の展望台まで登ってきた。汗が・・・。でも眺めすごいし風が気持ちいい。
うーん、でもこうやって見ると、合掌造りの家ばかりって訳でもないんだな。



とりあえず腹減ったのでお昼ご飯を。前々から食べてみたかった棒葉味噌がいいなと思っていたらいいとこ見つけた。
ほんとに素朴な定食屋さんで、外には団体の観光客が結構いたけど提携してるご飯処があるんだろうか、昼時なのにこの店内には自分一人しかいなかった。
棒葉味噌定食を注文。1,000円ぐらいだったかな。

朴葉味噌とは七輪の上に網と朴の葉を乗せ、その上で肉や野菜を焼く高山地方の郷土料理。
飛騨牛の旨みと味噌の香ばしさと朴の葉の香りがあいまってご飯が進む進む。
朴の葉を使うってのはまた面白い。
疑問に思って後で調べてみただけど朴の葉には殺菌作用があるらしい。
そのため、食材を包むのに使われる。しかも葉に芳香もあるのでほのかにいい香りもつく、と。
また、他の葉に比べて葉が大きく熱にも強いので古くから食材を盛るのに使われてきたらしい。
南インドでもバナナリーフミールと呼ばれる料理があって、バナナの木の葉にライスやダルが盛られて食べる料理があるけどそれも同じような理由かな。

家で晩酌する際にも、テーブルの上で七輪使って朴葉みそで肉や野菜を焼いてそれをツマミにしたらかなりオツ。

次回へ続きます。

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