中央アジアの国キルギス。

キルギスは自分にとってそれなりに色々あって思い出深いた国だ。

その理由とは、とある安宿でオーナー一家と仲良くなってその宿で働くことになって、10日後にクビになったから。

まぁその話は置いといて、今回はビシュケクから郊外に出たところにある遺跡の一つであるブラナの塔をご紹介。

ブラナの塔は首都ビシュケクからマルシュルートカと呼ばれる乗り合いバスで一時間ぐらいで行ったところにある北部の町トクマク近郊にある。
私はたまたま知人の車に乗せてもらってた時に立ち寄ることができたのでマルシュルートカの運賃など詳しくはわかりませんが。

キルギスではだいたいの人がイスラム教を信仰している。
旧ソ連圏なだけあってロシア正教を信仰する人も多いけど。

このブラナの塔は11世紀に建てられたと言われているミナレット。
現在は24mぐらいだそう。でも建設当時はもっと高かったらしく、ほぼ倍ぐらいの高さだったらしい。

なるほど。頭部が無い。そして近代になって付け足された外階段がある。
手前には土台らしきレンガが残ってるし、ほんとはもう一つミナレットがあったのかも。
そして、もしかしたらモスクや外壁なんかもあったのかもしれない。

例えば、下の写真はキルギスのお隣ウズベキスタンのブハラという街にある、カラーン・ミナレット。
これと見比べてみれば、本来のブラナの塔が想像できる。


ブラナの塔の周りは開けた草原だ。
塔の中は、まぁ正直見所があるわけでもなく、普通。

ビシュケクで他の国のビザ待ちしてて暇ならデイトリップするのにいいと思うけど、ブラナの塔を訪れる目的の為だけに来たらちょっとがっかりするかもしれない。

ウズベキスタンの方がクオリティー高いのたっくさんあるし。
考古学的な価値から見たらどうなのかは素人にはわかりませんが。

しかし。
塔以外が面白かった。
ブラナの塔の周りの草原には、日本語で石人と呼ばれる、人を模した石が乱雑に地面に刺さっているのだ。

そこら辺に適当にランダムに。

日本の五百羅漢のように色んな表情があるので自分好みの顔を探して歩くのが楽しい。

なんとなく、「千と千尋の神隠し」でこんな石像あったような気がする。

きた。
いいのん見つけた。
人ではなく鹿だ。
立派な角を持った鹿が右を向いている。

石を削っているのではなく、何かの塗料で塗って鹿自体は白抜きして描いてあるのがいい。
まるでどこかの洞窟に描かれた壁画のようではないか。
けど心無い誰かが鹿の角の部分にタバコの火を押し付けて消した跡があるのがとても残念。

テント。
中ではちょっとした土産物が売られてた。

モンゴル民族の移動式家屋のゲルに似てる。
テントに施された模様はキルギス独特の模様で、絨毯などでもよく見かけた。

中の骨組みはこんな感じ。

かなりしっかりした作りになっている。
しかもただの骨組みではない。キルギスの国旗の形になぞらえている。

なかなかニクいじゃないか。

結構日本だと日の丸の国旗を賛美したり、日本という国そのものを賛美したりすると怪しい目で見られるケースも起こるけど、海外では自分の国や国旗や生まれ育った故郷に誇りを持つなんて至極当たり前の事で、旗にも誇りを持っている。

という訳でブラナの塔でした。

この時車に乗っけてくれた知人というのは、ビシュケクで日本語を教えているMさんという日本人の人で、Mさんとはウズベキスタンビザを申請するために行った大使館で会った。
他の日本人バックパッカーも交えてMさんの部屋で焼き肉とかして晩ごはんにご一緒したり、カラコルの方に連れて行ってくれたり、色々とお世話になった。
Mさん見てないだろうけど改めてありがとうございました。
カラコル行く途中で車がスピンして死ぬかと思ったけどありがとうございました。

最後に食べ物関係の小ネタを2つ。

キルギスは結構ご飯美味しい国なんだけど、日本でいううどんみたいな料理がある。
ラグマンと呼ばれる食べ物で、私がマーケットで食べた時は麵と具材が別に出てきて、自分で麺にかけるタイプだった。

麺にコシがあって少しピリッとしてて美味しかった。肉はマトンだったと思われる。

次に。
「イクラ」ってあるじゃないですか。
鮭の卵の。炊き立てのご飯にドバっとのっけて食べたら超幸せな美味しいイクラ。
あれ、ロシア語って知ってました?

イクラ(икра)は魚卵を指すロシア語。
日本ではなぜか鮭の卵のみを指す言葉として定着しました。
ロシア語圏に行ったらスーパーや商店でぜひ探してみよう、「ポテトチップス イクラ味」!


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