どうもです。
「狐の嫁入り」といえば、空は晴れているのに突然雨が降ってくる天気雨のことを言い表しますね。
でも今回は天気の話ではなく、新潟県は東蒲原郡の阿賀町津川地区で毎年5月3日に開催される「つがわ 狐の嫁入り行列」というお祭りについてです。

このお祭りが少し変わっているのは、次の2点。
①昔から受け継がれてきた伝統的なお祭りではなく、1990年に新潟県の町をPRする目的で始まった。
②祭りの行程の中で、本当に一組のカップルが夫婦として結婚する。

一番目の1990年に始まった件ですが、新潟の町のPRの為とは言え、全く下地が無い訳ではありません。
津川には麒麟山という山があり、そこでは古くから狐火がよく見られ、津川は狐火の出現率が世界一と言われていたとか。残念ながら現在はほぼ見られる事はなくなったそうです。
結婚式場などが無かった時代、この地域では嫁入りをする際に夕方以降に親族が提灯を持って行列を成し麒麟山を越えていたといいます。
そういった経緯から以前は狐火に関する催し物があったようなのですが、途絶えてしまっていました。
このような狐火の言い伝えがこのお祭りの基になっています。

二番目の本当に結婚するというのは、事前に希望者が応募し、津川の方で選定があり、綿密な打ち合わせが行われるようです。
つまり、お祭りでありながら、一般のカップルの壮大な結婚式なのです。ただの行事じゃなく、普通の結婚式同様に親族も集まってる。

お祭りの主な流れはこんな感じ。
狐に扮した花嫁や仲人をはじめ108名にも及ぶ行列が夕方に住吉神社を出発し、町をゆっくり歩きながら城山橋を目指し歩く。
橋の上ではやはり狐に扮した花婿が待っており、ついに花嫁と花婿が一緒になり、行列は川辺に設けられた特設ステージで婚礼の儀式を執り行う。
式を終えた二人はボートに乗り川を渡り、向こう岸にそびえる麒麟山の中に姿を消し、辺りには狐の鳴き声が「コーーーン」と響き渡る・・・。

・・・どうでしょう、なかなか叙情的じゃあありませんか。

新潟出身の友達と話していた時にこのお祭りの話を聞いて、興味をそそられた私は2017年の5月3日に行われたお祭りを見に行きました。
という訳で、その時の様子をお伝えしたと思います。

クライマックスの花嫁の行列は夕方ですが、お祭りの行事自体は結構朝早くからやっています。
道端でお土産屋や飲食関係の出店が立ち並んでますし、地元の酒造による地酒の試飲・販売などがあります。
メインのイベント会場では地元の人達を中心にブラスバンドや歌謡ショーや歌のステージなども。
個人的にすごいなと思ったのは健全性。花火大会や地方の祭りによく見受けられる、明らかにカタギじゃない人達の出店がほぼ無い。
大体が地元の商店の人が中心。これってかなりすごい事だと思う。

時期が近づくと、そこかしこで配布される当日のみどころマップ。
そんなに大きな町ではないので、ぶらぶら歩きまわって買い食いしてるうちに軽く3周はしてしまうでしょう。

通りには地元の小学生が作ったキツネの人形が並べられ、道行く人々の目を楽しませています。

こちらにも。
あ、交通整理をしてる係のおじさんまでキツネのメイクしてる。
そうなのです。祭りの日には関係者、行列に参加する人、津川駅の駅員などあらゆる人がキツネメイクで化け、キツネ一色の町に変化するのです。




キツネメイクは総合案内所横にてメイクしてもらえます。確か大人600円子供300円ぐらい?だったような。
せっかくなのでメイクしてもらったらいいですよ。より祭りに参加した感があるし、きっといい思い出になります。

メインのイベント会場ではちょうど地元高校生によるブラスバンドの演奏がやってました。

実に堂々とした演奏で、非常に良かったです。

この会場では、他にも演歌歌手の歌謡ショーから若者向けのステージからコーラスグループからヒューマンビートボックスまで、本当に様々なジャンルのパフォーマンスがあってびっくりでした。

さて、ひとまず今回はここまで。
次回は花嫁が行列と共に町を歩く様子などをお伝えします。次回もお楽しみに。



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